「糸リフトって触るとわかるの?」
「触ったときに糸やコグがわかったらどうしよう……」
そんな不安は多くの方が抱える疑問です。糸リフト(スレッドリフト)は、頬の皮下に“コグ(トゲ状の突起)付きの糸”を通し、こめかみ方向へ引き上げてフェイスラインのたるみ改善を狙う施術。構造上、施術直後は糸やコグの存在を触って感じることがあります。
本記事では、触るとわかる原因と正しい対処法、そして馴染むまでの目安を、施術前後の注意点とあわせてわかりやすく解説します。**「1か月は様子を見るべき?」**といった判断の目安や、受診を急ぐべき危険サインも整理しました。
クリニックの情報
糸リフトとは?仕組み・糸素材・コグの基礎知識
糸リフトは、糸を使って皮下組織を“物理的に”持ち上げるリフトアップ術。
多くの場合、**体内で時間とともに分解・吸収される“溶ける糸”が選ばれます。糸は頬の皮下に挿入され、周囲の組織にコグ(返し状の突起)が引っかかることで、こめかみ方向へ牽引(けんいん)**され、フェイスラインの引き上げが期待できます。
- コグの形状:返しの向きや密度、3Dに編み込まれたタイプ、先端が丸く組織ダメージを抑えるタイプなど製品ごとに多彩。
- 糸の太さ・長さ:太さは概ね0.2〜0.4mm、長さは10cm前後が一般的。
- 素材の一例:メジャーな吸収素材にはPDO・PLLA・PCLなどがあり、しなり具合や吸収のスピードに違いが見られます。
- “触るとわかる”に影響する要素:糸の種類や太さの差よりも、挿入の深さや皮膚の厚み・脂肪量、コグの当たりや牽引方向が大きく関与します。
ポイント:“触感の出やすさ”はデザインと層の選択に左右されます。同じ糸でも、浅層すぎる挿入や強すぎる牽引は凹凸や違和感の原因になりやすい傾向です。
2. 糸リフトは触るとわかる?馴染むまでの期間の目安
施術直後〜数週間は、糸やコグの存在を触って感じやすい時期です。
一般的には1~2か月で違和感が落ち着くことが多いものの、素材や本数、組織反応によって個人差があります。完全吸収は素材により数か月~1年前後に及ぶこともあるため、“馴染む”=“完全吸収”ではありません。
経過の目安(個人差あり)
- 0〜3日:麻酔や施術操作に伴うむくみ・腫れ・圧痛。触感は判断しづらい。
- 1週前後:むくみが引くとコグの当たりや軽い凹凸を感じやすくなる。
- 2〜4週:表情や咀嚼で違和感が出ることがあるが、多くは徐々に和らぐ。
- 4〜8週:馴染みが進み、触感が気になりにくくなるケースが大半。
- 3か月以降:触感は落ち着くのが一般的。残る場合は医師に相談を。
3. 触るとわかる主な原因3つ
① まだ糸が皮膚に馴染んでいない
施術直後は糸の存在やコグの凸を触って感じやすい状態。むくみが引いた直後は、かえって触感を意識しやすくなります。時間の経過で周囲組織が落ち着くにつれ、触っても気になりにくくなるのが一般的です。
② 皮膚の浅い層に糸が入っている
浅層への挿入や元々の皮膚の薄さによって、糸やコグの当たりが近く感じやすいことがあります。
層の選択や糸の太さ・種類の選定、牽引方向の設計は医師の技量と経験が反映されやすいポイントです。
③ 引き上げの影響による凹凸
コグが組織を特定方向に引っ張るため、局所的な凹凸や寄れが生じ、“何かある”感覚として伝わることがあります。触って糸そのものを感じていなくても、皮下のテンション変化が違和感につながることがあります。
4. 糸が触ってわかるときの対処法
まずは1~2か月の経過観察
- 無理に押したり揉んだりしない:マッサージ・圧迫は糸のズレや炎症の原因に。
- 清潔最優先:施術直後の触りすぎは感染リスクを上げます。
- 冷却は“必要な時だけ短時間”:腫れ・熱感が強いときは清潔な冷却材で短時間。長時間の冷却は血流を妨げ逆効果になることも。
- 生活面の工夫:入浴はぬるめ・短時間、過度な飲酒・サウナ・激しい運動は初期は控える。仰向け寝や高めの枕でむくみを軽減。
- メイク・スキンケア:創部が完全に閉鎖するまではこすらない。再開時期はクリニックの指示に従う。
1か月を超えても強い違和感が続く場合
- 担当医に相談:デザイン調整、糸端の処置、軽いマニピュレーション(医療者が行う微調整)など適切な対応につながります。
- 自己判断での強圧マッサージ・市販薬の乱用は禁物:状態を悪化させる恐れがあります。
5. 受診を急ぐべき危険サイン
次のような症状がある場合は早めの受診が必要です。
- 持続する強い痛み・拍動痛、発熱
- 赤み・熱感・膿など感染を疑う所見
- 皮膚の白色化・水疱・潰瘍(血流障害のサインの可能性)
- 糸の露出や明らかな非対称
- **感覚異常(しびれ・鈍麻)**が広がる
- 1〜2か月を過ぎても強い凹凸や“糸の存在感”が改善しない
“様子見”が長引くと対応が難しくなることもあります。気になる時点で、まずは電話相談が安心です。
6. 触感リスクを減らす“施術とクリニック選び”のコツ
触ってわかる問題は、術者の設計力と操作精度が大きく影響します。以下をチェックしましょう。
- カウンセリングの丁寧さ:骨格・皮膚厚・脂肪量・左右差を踏まえた層の選択と糸本数・種類の提案があるか。
- デザインの説明責任:牽引方向や固定点、想定ダウンタイム、触感リスクの説明が明確か。
- 衛生管理:清潔操作・感染対策・術後フォロー体制が具体的か。
- 症例の一貫性:同一条件でのBefore/Afterや経過写真、術後の修正対応の実績。
- 過度な持ち上げを避ける:“上げすぎ=効いている”ではない。自然さと持続のバランスが重要。
7. THE FIRST CLINICの糸リフト特長
THE FIRST CLINICでは、脳外科で培った繊細な操作技術を応用し、0.1mm単位の層の把握と針走行にこだわった糸リフトを提供。
個々の皮膚厚・脂肪量・骨格ラインを踏まえて、**“触感を生みにくい層とテンション”**を設計します。
- 精密な層の選択:浅すぎ・深すぎを避け、コグの当たりを最小化。
- 個別デザイン:フェイスライン、マリオネット部、頬中央など部位ごとに牽引方向を最適化。
- 丁寧な術後フォロー:違和感の相談窓口、生活指導、必要時の微調整も含め納得いくまで説明を行います。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. どれくらいで“触っても気にならなくなる”?
A. 個人差はありますが、1~2か月で多くの方が落ち着く傾向です。素材や本数、挿入層、生活習慣によって前後します。
Q2. マッサージやエステはいつから?
A. 施術直後〜数週間は強い圧迫や揉みほぐしは避けるのが基本。再開時期は担当医の許可に従ってください。
Q3. 運動・サウナ・飲酒は?
A. 初期は血行を過度に高める行為を控えると、腫れや内出血、凹凸の悪化予防につながります。段階的に再開しましょう。
Q4. 糸が透けて見える/飛び出している気がする
A. 浅層挿入や炎症、皮膚薄による影響の可能性があります。自己処置は禁物で、早めに受診を。
Q5. 表情の違和感が気になる
A. 牽引方向やテンション調整で改善余地があるケースも。1か月を超えて気になる場合は相談を。
Q6. 他の施術(HIFU・ボツリヌストキシン注射・ヒアルロン酸)との併用は?
A. 組み合わせやタイミングは目的と部位で異なります。干渉を避けるスケジュール設計が大切です。
9. まとめ|糸リフトの糸が触ってわかるときは“慌てず適切に対処”
- 施術直後〜数週間は触感や凹凸を感じやすいのは珍しくありません。
- 多くは1~2か月で馴染みが進み、気になりにくくなる傾向。
- 揉む・押す・いじるなどの自己処置は糸のズレ・炎症の原因に。清潔・安静を基本に。
- 1か月超の強い違和感、痛み・赤み・熱感・糸の露出などは早めに受診。
- そもそもの設計(層・方向・テンション)と術者の精度が、触感リスクを減らす鍵。
- THE FIRST CLINICでは、緻密な層選択と0.1mm単位の走行設計で、自然さと持続の両立を目指します。
