向いている人・持続期間・デメリットまで徹底解説
「ほうれい線が深く見える」「マスクを外す機会が増えて口元の老け見えが気になる」。そんな悩みに注目されているのが**糸リフト(スレッドリフト)**です。
本記事では、糸リフトの仕組みと“ほうれい線への実際の効き方”、持続期間、メリットとデメリット、向いている人の条件、費用相場、よくある疑問を専門的に、かつお客様目線でわかりやすく解説します。
クリニックの情報
1. 糸リフトとは?仕組みと糸の種類
極細の糸(コグ=トゲ・バーブ付きなど)を皮下に通し、下がった頬や口元の組織を上方向へ支える施術です。
物理的なリフトに加え、糸の存在や挿入刺激によりコラーゲン増生が進み、肌のハリ・キメ改善や軽い引き締めも期待できます。施術時間はおよそ20〜40分、日帰りが一般的です。
糸の大きな分類
- 吸収糸(PDO/PLLA/PCLなど)
吸収過程でコラーゲン生成が促され、ダウンタイムは比較的短め。遅発合併症が少ない傾向で追加・微調整が行いやすい。
ただし時間とともにリフト効果は穏やかに低下します。 - 非吸収糸
持続は長めになりやすい一方、糸露出や遅発炎症などの長期合併症リスクに留意。抜去が必要になることがあります。
どちらが“正解”ではなく適応で選びます。 たるみの量、皮膚の厚み、完成イメージ、ダウンタイム許容度を踏まえ、医師が最適な糸とルートを提案します。
2. ほうれい線に「どう効く」?効きやすいケース・効きにくいケース
結論:糸リフトは“ほうれい線そのもの”を直接消す注入治療ではありません。
ただし、頬(中顔面)を上方へ支え直すことで、ほうれい線の折れ込みを浅く見せる効果が期待できます。
効きやすいケース
- 初期〜中等度のたるみで、頬のボリューム下垂が主因
- フェイスラインや口角下のもたつきがあり、引き上げで全体の印象を整えたい場合
効きにくい/限界が出やすいケース
- 深いボリュームロス(鼻翼外側〜ほうれい線直下の脂肪・骨格減少が強い)
- 皮膚の余りが多い重度たるみ(切開系フェイスリフトを検討)
- しわ自体の刻みが強い場合(ヒアルロン酸注入などの併用が理にかなう)
最短距離で満足するコツ:「糸だけで解決するのか」「注入やスキン治療を併用すべきか」を初回カウンセリングで言語化しておくこと。
3. メリット:たるみ改善・引き締め・ダウンタイムの短さ
- リフト&引き締めの二重効果:コグで支え、コラーゲン増生で質感が底上げ。
- 顔の“余白”が減る:フェイスラインのもたつきや二重顎の軽減に寄与。
- ダウンタイムが比較的短い:メス不使用のため、日常復帰が早い傾向。
4. デメリット/リスク:限界と注意点
- 内出血・腫れ・痛み・突っ張り感:数日〜1、2週間が目安。
- 凹み・糸の触知・左右差:多くは一過性。固定の仕方や腫れの左右差でも見え方は変わる。
- 感染・糸露出・遅発性炎症:まれだがゼロではない。
- 切開フェイスリフトほどの大変化は望みにくい:“自然な若返り”に向く。
ダウンタイム中は激しい運動・顔の強いマッサージ・大口開け・サウナや長風呂・過度な飲酒・喫煙は控えましょう。
5. 持続期間の目安とメンテナンス戦略
- 吸収糸:6か月〜1年半が目安。吸収後もコラーゲンによる引き締め感が穏やかに残ることがあります。
- 非吸収糸:長めだが、遅発合併症への備えが必要。
メンテナンスの考え方
- 仕上がりを保ちたい場合は**“年1回前後”の軽いメンテ**で印象をキープ。
- 季節やイベント(結婚式・撮影)から逆算した時期に調整するのがコツ。
6. 向いている人・向いていない人
向いている
- ほうれい線・口角下など初期〜中等度のたるみが主訴
- 切開には抵抗があり、自然な範囲で若々しく見せたい
- ダウンタイムは短くしたい、仕事復帰が早い方がいい
向いていない(他治療を先に検討)
- 重度の皮膚余り(切開系を優先)
- 骨格性のボリュームロスが強い(ヒアルロン酸等の併用を前提に)
- 妊娠・授乳中、感染症コントロール不良、特殊な瘢痕体質など(医師が個別判断)
7. 本数・デザインの考え方(症状別)
一般に片側3〜6本(合計6〜12本)が一つの目安。ただし“本数=仕上がりの美しさ”ではありません。
重要なのはルート・固定点・層の取り方。症状別の例は以下です。
- ほうれい線が主訴:頬の下垂を上方へ支える上で、頬外側〜側頭部方向へのアンカーを設計。
- フェイスラインのもたつき:下顎縁に沿って外側から内側へ斜走する糸で輪郭を整える。
- 二重顎寄り:サブメンタル(顎下)の脂肪が多い場合は脂肪吸引や冷却痩身を併用検討。
- 肌のゆるみ主体:細糸の“面”で引き締め(モノスレッド)を重ね、太糸で支える“柱”を組み合わせる。
8. ダウンタイムとアフターケアの実際
経過目安
- 当日〜3日:腫れ・圧痛・突っ張り感がピーク。
- 1週間前後:内出血が薄れ、生活はほぼ通常に。
- 2〜4週間:違和感は徐々に軽快。
- 〜3か月:質感の底上げ(コラーゲン増生)を自覚することも。
ケアのポイント
- 就寝時は頭を高く(枕を追加し心臓より上に)
- 保冷は“布越しに短時間”(10〜20分を間欠的に)
- うつ伏せ寝・頬の強いマッサージ・大口開けはしばらく回避
- 塩分控えめ+十分な水分でむくみ対策
- 禁酒・禁煙:炎症・治癒遅延リスクを下げる
- メイク・洗顔・入浴の再開時期は医師の指示に従う
受診の目安
片側だけ急な腫れ増悪、発熱、強い赤み、膿様の排液、糸先の露出感があれば早めに連絡を。
9. 費用相場と見積もりで確認すべきこと
- 相場感:糸1本あたり数万円台〜、合計は本数・糸種・麻酔・再診ケアの有無で大きく変動。
例)本数課金/セット価格(◯本パック)/他施術との併用割引 など。 - 見積もりでの確認項目
- 糸の種類・本数・配置と術後フォローの内容
- 麻酔・処方薬は別費用か
- 再診料・抜糸・トラブル対応の範囲
- 追加が生じた場合の上限金額
10. 併用で満足度アップ:ヒアルロン酸・小顔脂肪吸引・HIFU等
- ヒアルロン酸注入:ほうれい線直下や頬骨周りのボリューム補正で、折れ込みの影を浅く。
- 小顔脂肪吸引:フェイスラインや顎下の余剰脂肪が主因なら土台から最適化。
- HIFU・高周波:皮膚のタイトニングを重ね、質感とハリを強化。
- スキンブースター・マイクロニードルRF:キメ・毛穴・ハリを底上げ。
順番と間隔が重要。 一度にやり過ぎず、計画的なレイヤリングが仕上がりの鍵です。
11. 失敗・後悔を避けるクリニック選びチェックリスト
- 症例写真が正面・斜位・側面で統一ライティングか
- 糸の種類・配置の意図を説明できるか
- **代替案(注入・切開・脂肪吸引)**も含めてメリット/限界を語るか
- 見積もりが総額明朗か(追加費用の条件が明確)
- 術後フォロー体制(連絡手段・診療時間・緊急時対応)
- 医師とゴールイメージの共有(写真・言葉)を丁寧に行うか
12. よくある質問(FAQ)
Q1. 何本で効果を実感できますか?
A. 目安は片側3〜6本ですが、本数より設計が重要。土台・皮膚の厚み・生活習慣で適正は変わります。
Q2. 持続期間は?
A. 吸収糸で6か月〜1年半が一つの目安。定期的な軽いメンテで印象キープが可能です。
Q3. ダウンタイムはどのくらい?
A. 腫れや内出血は数日〜1、2週間。突っ張り感は徐々に馴染みます。
Q4. 仕事はいつから?
A. デスクワークなら翌日〜数日で復帰する方が多いですが、大開口や強い表情動作は控えめに。
Q5. 糸は見えますか?
A. 皮下に入るため基本的に見えません。まれに糸先の露出感があればすぐ受診を。
Q6. 痛みが心配
A. 局所麻酔や笑気など痛み対策を併用。術後は鎮痛薬でコントロール可能です。
13. 当院のこだわりとご相談方法
当院(THE FIRST CLINIC)では、解剖学に基づく安全なルート設計、糸種の適切な選択、“引き上げ過ぎない”自然さを大切にしています。
ヒアルロン酸・脂肪吸引・スキン治療との最適な組み合わせも含め、あなたのゴールとスケジュールに合わせた計画をご提案。初めての方にもダウンタイムの過ごし方やメンテ周期まで丁寧にご説明します。まずは無料カウンセリングでご相談ください。
