糸リフト(スレッドリフト)は直後から引き上がりを実感しやすい施術です。腫れ・内出血などダウンタイムの目安、術後の過ごし方、注意点、よくある疑問まで詳しく解説します。
クリニックの情報
糸リフトは直後から効果を実感できる?
結論から申し上げますと、糸リフトは施術直後からリフトアップ効果を実感しやすい治療です。理由は、返し(コグ)付きの特殊な糸や、皮下組織にかけるアンカリングの力によって、たるみを物理的に持ち上げる力が即時に働くためです。鏡を見ると「フェイスラインがスッとなめらかになった」「ほうれい線やマリオネットラインの影が浅くなった」など、見た目の変化がその場で分かるケースが少なくありません。
一方で、仕上がりの“なじみ”は数日〜数週間かけて進むのが一般的です。これは、施術直後に起こりうる軽度の腫れやむくみが引いていくにつれて、リフトのラインが肌に自然に調和していくためです。糸の素材が吸収性(PDO/PLLA/PCLなど)の場合は、コラーゲン産生の誘導によりハリ・弾力の底上げが数か月単位で進み、引き締め・美肌の二次効果も期待できます。
重要ポイント
- 「直後=ゼロダウンタイム」ではありません。“上がる実感”は直後、“なじみの自然さ”は1〜2週間、ハリ感の底上げは数か月という時間差を理解しておくと満足度が高まります。
- 使用する糸の種類・本数・入れ方・皮膚の厚み・脂肪量・年齢などにより体感は個人差があります。
糸リフト直後からみられるダウンタイムの症状と目安
糸リフトは手術と比べてダウンタイムが短い施術ですが、**まったく症状が出ないわけではありません。**ここでは直後に起こりやすい反応と目安期間をまとめます。あくまで一般的な目安であり、体質・手技・本数により前後します。
1)腫れ・むくみ
- 起こり方:パンパンに腫れ上がることは稀で、軽いむくみ感として出ることが多いです。
- ピーク:当日〜3日目が目安。
- 改善:1週間ほどで落ち着くケースが一般的です。
- 受診目安:1週間以上たっても悪化する、左右差が強くなる、熱感・発赤が広がる場合はクリニックへ連絡しましょう。
2)痛み・違和感
- 起こり方:会話や咀嚼で軽い痛みや突っ張り感を覚えることがあります。
- 改善:3日ほどで軽快し、長くても2〜4週間で気にならなくなるのが一般的です。
- 対処:強い痛みは無理をせず医師に相談すると鎮痛薬の処方などが受けられます。
3)赤み
- 起こり方:挿入部周辺に局所的な発赤が出ることがあります。
- 改善:2〜3日で目立たなくなり、1週間前後で多くは治まります。
- メイク:多くの術式で翌日からメイク可とされます(クリニック指示を優先)。
4)引きつり感(つっぱり感)
- 起こり方:糸で皮膚を正しく吊り上げているサインとして、違和感に近い引きつれが出やすいです。
- 改善:通常は1〜2週間で自然に緩和します。
- 注意:笑顔が作りづらい、強い左右差が続くなど過度な引き上げを疑う場合は医師に相談しましょう。
5)内出血(青あざ)
- 起こり方:注入点や針の通り道に点状〜線状のあざが出ることがあります。広範囲に拡がることは稀です。
- 改善:1〜2週間で薄れ、3〜4週間で目立たなくなるのが一般的です。
- カバー:メイクで十分隠せることが多いです。
6)触れるとゴリゴリする感触・凹凸
- 起こり方:糸のコグや結び目が一時的に触れることがあります。
- 改善:数週間で軟化し気にならなくなることが多いです。
- 注意:皮膚表面の明らかなひきつれ線や凹みが続く場合は調整が必要なことがあります。
7)しびれ・感覚の鈍さ(稀)
- 起こり方:施術時の麻酔や刺激により一過性の感覚変化が出ることがあります。
- 改善:通常は数週間で回復しますが、悪化・持続する場合は必ず受診してください。
糸リフト後のおすすめの過ごし方(直後〜1か月の目安)
術後の過ごし方は仕上がりの自然さ・持続に影響します。以下は一般的な推奨例です。必ず担当医の指示を優先してください。
1)大きな口を開けない
術後1週間は、あくび・大口の笑顔・硬い食品の咀嚼など強い開口を避けます。糸のズレ・負担を避けるためです。
2)血行が良くなり過ぎる行為を控える
1〜2週間は、長風呂・サウナ・激しい運動・顔の強いマッサージ・飲酒を控えます。血流亢進で腫れや内出血が長引く恐れがあります。
3)患部をむやみに触らない
洗顔・スキンケアはやさしく行い、強い圧迫・こする行為は避けます。枕やマフラーで物理的に引っ張らない配慮も大切です。
4)就寝姿勢は仰向けを意識
術後1週間はうつ伏せ・横向きをできるだけ避け、仰向けを心がけます。圧迫による糸の偏位を防ぎます。
5)食事は“柔らかめ”から
数日〜1週間は、ゼリー・お粥・豆腐・スープなどやわらかい食事を中心に。硬い肉類やナッツ類は術後の違和感が強い間は控えます。
6)メイク・洗顔・入浴の再開目安
多くは翌日からメイク、当日〜翌日からシャワー可、入浴は1週間後目安と案内されます(クリニック指示に従ってください)。
7)冷却と圧迫
当日〜翌日は、清潔な冷却材で短時間のアイシングが腫れ対策に有効なことがあります。圧迫固定の有無は医師の指示に従ってください。
8)紫外線・喫煙
紫外線は炎症後色素沈着のリスクを高めるため、外出時は日焼け止め・帽子を。喫煙は創傷治癒を遅らせるため控えましょう。
直後の注意点(異常のサインを見逃さない)
次のような場合は自己判断せず、速やかに施術院へ相談しましょう。
- 過度の引きつれ・笑顔の偏り・明らかな左右差が1〜2週間経っても改善しない
- 激しい痛み・増悪する腫れ・広がる赤み・熱感・膿など感染を示唆するサイン
- 37.5℃以上の発熱や全身倦怠感を伴う
- 皮膚表面に**糸の露出(エクストルージョン)**が疑われる
- しびれ・感覚異常が長引く、強くなる
理由と対処
- 感染が疑われる場合は抗菌薬や創処置が必要になることがあります。
- 糸の過度な緊張・位置異常が疑われる場合は早期の微調整で改善が見込めます。
- いずれも早めの受診がトラブルの長期化を防ぎます。
糸リフトの効果を底上げするポイント
- 自分に合う糸の選定:PDOは早めに引き締まりやすいが持続は中等度、PLLA/PCLは持続が長めとされます。脂肪が多い場合は引き上げ力の強いコグ糸、肌質改善を重視する場合はスムース糸の併用など、目的別に設計します。
- 層の正確なデザイン:SMAS上層〜皮下に正確に通すことで、持ち上げ力と自然さの両立が期待できます。
- 本数・ベクター(方向)の最適化:フェイスライン、法令線、口角下垂、頬のボリュームなど部位別に力の方向を設計します。
- 併用治療:ヒアルロン酸・HIFU・ボトックス・スキンブースター等は時期や順序の工夫で相乗効果が見込めます(同日併用可否は医師判断)。
- 生活習慣:睡眠・栄養・UVケア・禁煙はコラーゲン産生や炎症の収束を助けます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 効果はどのくらい持続しますか?
A. 一般的に6か月〜1年超の持続が目安ですが、糸の種類(PDO/PLLA/PCL)、本数、皮膚・脂肪の量、年齢、生活習慣により差があります。コラーゲン増生による質感の底上げはより長く感じる方もいます。
Q2. 何本くらい必要ですか?
A. フェイスライン中心なら片側3〜6本程度、中顔面まで含めると片側5〜8本など、たるみの度合いで調整します。過不足は仕上がりに直結するため、診察で設計しましょう。
Q3. 仕事はいつから復帰できますか?
A. デスクワークなら翌日〜数日で復帰する方が多いです。内出血が出た場合は1〜2週間メイクでカバーする想定を。大切な写真撮影やイベントは2〜3週間先に設定するのが安全です。
Q4. 痛みは強いですか?
A. 局所麻酔や冷却でコントロールできることが多く、術後は軽い痛みや違和感が中心です。強い痛みが続く場合は受診してください。
Q5. メイクや洗顔はいつから可能ですか?
A. 多くのケースで翌日からメイク、当日〜翌日のシャワーは可、入浴は1週間後目安です。傷口周囲は清潔に保ち、強くこすらないようにしましょう。
Q6. 糸リフトは何度でもできますか?
A. 再施術は可能ですが、組織の状態や残存糸を評価したうえで適切な間隔をあけるのが基本です。間隔や本数は医師が個別に判断します。
Q7. 向いていない人はいますか?
A. 妊娠・授乳中、感染症のコントロール不良、重いケロイド体質、抗凝固薬の内服などは慎重な判断が必要です。持病のある方は事前申告を徹底してください。
失敗・後悔を避けるためのクリニック選び
- カウンセリングの密度:ゴールの共有、どの部位を何本でどう上げるか、想定ダウンタイムまで具体的に言語化してくれるか。
- 症例写真の提示:正面・斜位・側面で直後と経過を見せてもらえるとイメージが具体化します。
- 糸の種類と根拠:素材(PDO/PLLA/PCL)、形状(コグ/スムース)、長さ、固定方法の選定理由が説明できるか。
- 安全体制:滅菌・麻酔・緊急時対応や感染対策の明示。
- 費用の透明性:本数単価・麻酔費・再診費・修正費など見積の内訳が明確か。
- 保証・アフターケア:糸の調整・再診対応・連絡手段が整っているか。
- 医師の経験:顔面解剖の理解とスレッド症例の経験は仕上がりと安全性に直結します。
糸リフトの効果を感じたいなら「THE FIRST CLINIC」も選択肢に
糸リフトはTHE FIRST CLINICでも人気の施術です。カウンセリングから施術まで同一医師が担当するため、デザインのブレが少なく、即時性と自然さのバランスを重視した提案が期待できます。統括院長・惟村の監修のもと、一本単位での引き上がり効率の向上を目指した独自糸を開発・製作いたしました。加えて、解剖学的設計に基づく挿入デザインを採用することで、最小限の本数で効果の最大化を図っております。熟練された技術で痛み、腫れも最小限。術後フォローの再診体制や丁寧な説明も評価ポイントです。具体的な本数や併用治療の可否は個別に異なるため、まずは相談してみてください。
まとめ:糸リフトは「直後から実感」+「数週間でなじむ」施術です
- 直後からの実感:フェイスラインの整理・シワの浅さなど、見た目の変化が分かりやすい施術です。
- ダウンタイム:むくみ・赤み・内出血・引きつり感は数日〜2週間で軽快することが多く、1か月でより自然になじみます。
- 術後ケア:大きな開口を避ける・血行促進行為を控える・患部に触れない・仰向け就寝・やわらか食が基本。
- 注意点:強い痛み・増悪する腫れ・発熱・糸の露出などは早期受診を。
- 満足度アップのコツ:目的に合った糸の選定・本数・ベクター設計、そして信頼できる医師による丁寧なカウンセリングが鍵です。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の診断や治療方針の決定を代替するものではありません。実際の適応やダウンタイム、リスクは個人差があります。必ず医療機関で医師にご相談ください。
