糸リフト(スレッドリフト)は、コグ(トゲ)や特殊加工を施した吸収性の糸を皮下に挿入し、フェイスラインや頬のたるみを切らずに引き上げる施術です。直後の物理的なリフトにくわえ、治癒過程でコラーゲン・エラスチンの新生が起こり、ハリ・ツヤ改善や毛穴の目立ち軽減も期待できます。
クリニックの情報
1. 糸リフトとは:仕組みとメリット
- 仕組み:こめかみ付近などから極細カニューレで糸を皮下〜SMAS方向に通し、ベクトル(牽引方向)と固定点をデザイン。
- 即時効果:物理的リフトで輪郭がスッと整う。
- 中長期効果:創傷治癒によりコラーゲンが増え、質感が底上げされる。
- 切開不要:切開リフトに比べてダウンタイムが短いのが一般的。
非吸収糸(半永久)も存在しますが、合併症時の対応が難しくなるため適応は限定的。現在は吸収糸が主流です。
2. 糸の種類(PDO/PLLA/PCL)と選び方
素材とコグ形状により引き上げ力・なじみ・持続が異なります。
| 素材 | 吸収の目安 | 特徴 | 体感持続の目安 |
|---|---|---|---|
| PDO | 6–10か月 | 初期のリフト実感◎。価格控えめ。 | 6–12か月 |
| PLLA | 12–18か月 | コラーゲン誘導に優れ、質感改善の持ちが良い。 | 12–18か月 |
| PCL | 18–24か月 | しなやか&長持ち傾向。違和感が出にくい設計が多い。 | 18–24か月 |
コグ形状(一方向・双方向・3D/6D・モルフォ型)や太さ・長さの組み合わせで、輪郭特化/なじみ重視/微調整などを使い分けます。
選び方の軸:年齢・皮膚厚・脂肪量・骨格・生活習慣・予算・希望の“見せたい横顔”。
3. 糸リフトで期待できる効果4つ
- たるみ改善・輪郭補正:フェイスラインのもたつき、マリオネットライン、ゴルゴラインの軽減。
- 小顔見え:下顔面の広がりが締まり、シャープな印象に。
- ハリ・ツヤ改善:コラーゲン新生で弾力回復、乾燥小じわも軽減。
- 毛穴の引き締まり:質感が整い、化粧ノリが向上。
効果には個人差があります。皮膚の厚み・脂肪量・筋緊張・咬合癖なども仕上がりに影響します。
4. 持続期間の目安と体感の推移
- 直後:物理的リフトで変化を実感。
- 2〜3か月:線維化が進みピークに。
- その後:糸が吸収されても、新生コラーゲンの質感改善がしばらく残ることがある。
目安:PDO 6–12か月/PLLA 12–18か月/PCL 18–24か月。
短くなりやすい要因:喫煙、強い紫外線、激しい咀嚼癖、急な体重変化、過度の運動再開の早さ。
5. ダウンタイムの実際:経過タイムライン
- 当日〜3日:腫れ・軽い痛み・つっぱり感。部位によって内出血。
- 1週間:表情時のひきつれ・凹凸が出ることがあるが、多くは改善。
- 2週間:日常生活はほぼ通常。
- 3〜4週間:なじみが進み、仕上がりに近づく。
生活の目安
- メイク:当日〜翌日(挿入点の保護優先)
- 入浴・飲酒・サウナ:48〜72時間控える
- 強い運動:1〜2週間回避
- 歯科治療/大きな開口:2週間回避
- 睡眠:1〜2週間は仰向け推奨、横向き/うつ伏せは避ける
6. 副作用・リスクと予防・対処
よくある反応:腫れ、内出血、痛み、つっぱり感、ひきつれ、左右差、違和感(多くは一過性)。
稀に注意:感染、糸の露出・突出、神経/血管損傷(極稀)。
予防:解剖に基づく層の正確な走行・固定、過度牽引の回避、清潔操作。
異常を疑うサイン:熱感・強い発赤・痛みの増悪・持続的な膿。速やかに受診。
7. 何本必要?本数の目安とデザイン設計
たるみ度やゴールにより差がありますが、一例として両側6〜16本が目安。
- フェイスライン:片側3〜6本
- 中顔面〜法令線:片側2〜4本
- マリオネットライン:片側2〜4本
大切なのは本数ではなく設計です。お顔の解剖に基づいたベクトル設計と安定した固定が揃わない場合、凹凸・戻り・左右差につながる可能性があります。
当院では独自開発の長尺スレッドを用い、1本あたりの牽引力と固定安定性の向上を図ることで、比較的少ない本数でのリフトアップを目指します。なお、効果の感じ方や必要本数は個々の状態により異なります。
8. 効果を高め長持ちさせるコツ
- 1か月は強いマッサージ厳禁(特に固定部位)。
- 2週間は大開口NG/硬い食品・長時間の咀嚼は控える。
- 紫外線対策&禁煙:線維破壊と血流低下を防ぐ。
- 体重の急変を避ける:脂肪量変化で輪郭が崩れやすい。
- スキンケア:保湿+レチノール/ペプチドなどで質感維持。
- メンテ間隔:素材に応じて12〜24か月目安で再相談。
9. ハイフ/注入との併用戦略
- HIFU:主にタイトニング(引き締め)を目的とした治療です。糸リフトとの前後いずれの組み合わせも可能ですが、最適な順番や施術間隔は設計により異なるため、医師とご相談のうえ決定いたします。
当院では、次世代型のたるみ治療機器「ソフウェーブ」もご用意しております。従来は調整が難しかった皮膚層中心へのアプローチを重視し、広い範囲に熱エネルギーを届けることで、タイトニング効果に加えて肌質の改善も期待できます。
ハイフでこけやすい方や、ダウンタイムを抑えつつたるみを引き締めたい方に、選択肢の一つとしておすすめです(適応や効果の感じ方には個人差があります)。 - ヒアルロン酸:骨格の土台形成で輪郭完成度がUP。
- ボトックス:エラや広頸筋の緊張を緩め、戻りの抑制に寄与。
- スキンブースター:保水・ツヤ改善で相乗効果。
10. よくある失敗と避け方チェックリスト
- 仕上がりのイメージ(正面/斜位/側面)を具体化したか
- 既往歴・内服・アレルギー・喫煙歴を共有したか
- 麻酔・痛み対策を理解したか
- アフターケア(圧迫・摩擦・大開口NG)を守れるか
- 再診タイミング・緊急連絡先を把握したか
11. THE FIRST CLINICの強みと受診の流れ
東京都のTHE FIRST CLINICでは、顔の骨格・脂肪層・表情筋の動態を踏まえ、安全性と固定安定性を重視。当院は統括院長・惟村の監修のもと、一本単位での引き上がり効率の向上を目指した独自糸(Kスレッド)を開発いたしました。加えて、解剖学的設計に基づく挿入デザインを採用することで、最小限の本数で効果の最大化を図っております。
- 無料カウンセリング:悩みを丁寧にヒアリングし、複数プランをご提案。
- 痛み対策:表面+局所麻酔、必要に応じて笑気/鎮静にも対応(適応判断あり)。
- アフターケア:経過確認と必要処置を丁寧にフォロー。
- レビュー:多くの患者さまから高評価(評価は変動します)
ご予約はホームページ/公式LINEで受付。まずはお気軽にご相談ください。
12. Kスレッドとは?
Kスレッドとは、溶けて体に吸収される特殊な繊維の糸を、お顔の上部の目立たない部分から丁寧に挿入し、 フェイスラインや顎下にたまった脂肪、そして年齢とともに気になるたるみを、自然に、そしてしっかりとリフトアップする小顔施術です。
まず第一に、Kスレッドの最大の特長は「切らずにリフトアップができる」という点にあります。 そのため、メスを使う手術に抵抗がある方でも気軽に受けていただけるうえに、 短いダウンタイムと自然な仕上がりの両立を実現しています。
このKスレッドは、THE FIRST CLINIC統括院長・惟村公郁が、 長年の臨床経験と研究開発を重ねた結果として誕生しました。 従来の糸リフトでは、どうしても「痛み」「腫れ」「引きつれ感」などの課題が残ることがありました。 しかし惟村院長は、そうした患者様の負担を減らしながら、より高いリフトアップ効果と美しい仕上がりを両立させるために、 糸の形状・素材・挿入角度に至るまで、一つひとつの要素を徹底的に検証しました。
その結果、Kスレッドはこれまでの糸リフトとは一線を画す革新的な構造を持ち、 「より痛みが少なく」「より持続的に」「より美しく仕上がる」施術として完成しました。 言い換えれば、患者様の“理想の小顔ライン”を、これまでより短期間で、そして自然に叶えることを目指した技術なのです。
また、Kスレッドは糸そのものがコラーゲン生成を促す特殊な素材で作られているため、 施術直後だけでなく、時間の経過とともに肌内部からハリや弾力が高まり、肌質までも向上していきます。 つまり、単なるリフトアップにとどまらず、美肌効果を同時に叶える「育てるスレッド」ともいえるのです。
さらに、TFC統括院長が自ら開発したこの糸は、安全性と確かな引き上げ力の両立に強いこだわりを持っています。 実際に、多くの患者様から「引き上がり方が自然」「痛みが少なかった」「すぐに日常生活に戻れた」といったお声をいただいており、 その満足度の高さがKスレッドの品質を物語っています。
加えて、Kスレッドは単体でも高い効果を発揮しますが、 小顔脂肪吸引やヒアルロン酸、フェイスリフト、ソフウェーブなど、 他の施術と組み合わせることでより高い相乗効果を発揮します。 このように、患者様一人ひとりの骨格・脂肪量・肌質に合わせて最適化できる点も、 Kスレッドが“次世代の糸リフト”と呼ばれる理由のひとつです。
総じて、Kスレッドは「痛みの少なさ」「自然な引き上がり」「肌の若返り」という三拍子を兼ね備えた、 THE FIRST CLINICの理念——「痛みを最小限に、美しさを最大限に」——を体現するリフトアップ施術です。 そのため、リフトアップ効果・小顔効果のどちらにおいても、TFCは自信をもっておすすめしています。
13. まとめ
- 糸リフトは切らずにたるみを引き上げ、輪郭補正・質感改善まで狙える。
- 持続は素材と体質で変動(PDO 6–12か月/PLLA 12–18か月/PCL 18–24か月)。
- アフターケア・生活習慣・併用治療で持ちと満足度が大きく変わる。
- 迷ったら、まずは専門医の診察で最適プランを。
14.よくある質問(FAQ)
Q1. 糸リフトの効果はいつから実感できますか?
A. 直後からリフトを感じ、2〜3か月で線維化が進んだピークに。以後は緩やかに落ち着きます。
Q2. どの素材が長持ちしますか?
A. 一般にPCL>PLLA>PDOの順で持続が長い傾向。ただし個人差と設計が大きく、必ずしも長持ち=ベストとは限りません。
Q3. 何本入れれば良い?
A. たるみ度合いと目標により大きく変わります。目安は両側6〜16本。診察でベクトルと固定を前提に決めます。
Q4. ダウンタイム中の注意点は?
A. 1か月の強マッサージ禁止、2週間の大開口回避、48–72時間の入浴・飲酒NG。仰向け睡眠推奨。
Q5. 糸リフト後、HIFUや注入はいつ可能?
A. 目的により調整します。多くは2〜4週間空けると安全。医師の指示を優先してください。
Q6. 痛みは強いですか?
A. 麻酔により多くは許容範囲。術後は鎮痛薬でコントロール可能です。
Q7. 男性でも受けられますか?
A. 可能です。骨格や皮脂量が異なるため、男性向けのデザインで計画します。
