◉ホクロ・イボ取り

施術イメージ

ホクロ・イボ取り

ホクロとは

ホクロ(melanocytic nevus / 色素性母斑)は、メラニンを作る細胞(メラノサイト/母斑細胞)が増えてできる良性の皮膚腫瘍です。先天性のものも、思春期〜成人以降に増える後天性のものもあります。多くは無害で経過観察が可能ですが、ごく一部は悪性黒色腫(メラノーマ)と紛らわしいため、自己判断せず専門家のチェックが推奨されます。

代表的なタイプ(臨床像の呼び方)

  • ウンナ(Unna)母斑
    やわらかく乳頭状(ぶつぶつ)に盛り上がるタイプ。頸・腋・鼠径や体幹に多く見られます。脂漏性角化症(いわゆる「老人いぼ」)や軟性線維腫に似ることがあります。
  • ミーシャー(Miescher)母斑
    顔面や頭髪部にできやすい半球状ドーム型。ときに毛が生え、加齢とともに肌色に近づくこともあります。
  • スピッツ(Spitz/Reed)母斑
    小児〜若年に多く、赤〜黒色で急に大きくなることがあり、メラノーマと非常に紛らわしいため変化する病変は切除生検が推奨されます(“starburst”パターン)。
  • クラーク(Clark)母斑=異型母斑(dysplastic nevus)
    いわゆる「境界が不明瞭・色むら・やや大きい(>5mm)」などを示す“ふつうと違う見た目”のホクロ。中央がやや盛り上がり周辺が淡く広がる“目玉焼き(fried-egg)”の外観をとることがあります。メラノーマと混同されやすいため、経時的な観察や生検の対象になります。

※上の名称は「形・できやすい部位・ダーモスコピー像」に基づく臨床的な呼び分けです。診断確定は病理(顕微鏡)で行います。

自宅でできるセルフチェック(ABCDE/アグリーダックリング)

  • Asymmetry(左右非対称)
  • Border(縁がギザギザ/不整)
  • Color(複数色)
  • Diameter(直径6mm超)
  • Evolving(大きさ/色/形の変化、出血/かさぶたの反復 など)
    当てはまる項目がある、「他のホクロと見た目が違う(Ugly Duckling)」、新しく出て短期間で変化しているなど、このような場合は早めに受診してください。

よく似ているが別物の病変(鑑別)

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)足裏や爪などにも発生。進行が早く命に関わる皮膚がん。ABCDEや変化のある色素斑は要受診です。
  • 脂漏性角化症(老人性いぼ)茶〜黒色で“貼り付いたように見える”盛り上がりで良性です。
  • 軟性線維腫(スキンタッグ):首・脇など摩擦部の肌色のやわらかい突起で、良性のもです。
  • 皮膚線維種:四肢にできる硬い小結節。虫刺され後に出ることあり。
  • 基底細胞がん(BCC)顔面中心(鼻・まぶたなど)に多い皮膚がんテカリのある結節、表面の血管、治りにくいびらん/出血を繰り返すのが典型です。早期に切除で予後良好なものです。

「いぼ(疣贅)」とは

いわゆる「いぼ」の多くは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が小さな傷から皮膚に感染して生じるウイルス性疣贅です。自然消退も多い一方、数や痛み・場所によっては治療を行います。

主なタイプと部位の傾向

  • 尋常性疣贅(いわゆる“普通のいぼ”):手指や膝、爪周り。カリフラワー状でざらざら
  • 足底疣贅(うおのめ状/ミルメシア):足裏に押すと痛い病変。皮膚のシワが途切れ、削ると黒点(毛細血管)が見えます。HPV1(ミルメシア)やHPV2(モザイク状)などが関与します。
  • 扁平疣贅(若年性いぼ):顔や手背、スネに平らで小さい多発丘疹。ウイルスの型としてはHPV3/10が多いです。
  • 糸状疣贅顔面に細い突起状のもの。

うつりやすさとセルフケア

  • 引っ掻き・剃毛で自己接種(広がる)しやすい。むやみにいじらないこと。
  • プールや家族内で直接接触でうつる可能性。タオル共用を避けるなど基本的な対策が有効。

診断のポイント

  • 角質を薄く削ると点状の黒点(毛細血管)→出血)が見えるのはいぼの手がかりとなります。
  • 足裏:横から圧すと痛いのはいぼ、真上から圧すと痛いのはうおのめ/胼胝のことが多いです。
  • 迷うときはダーモスコピー病理検査で確定します。

施術内容の詳細(ホクロ・いぼ・小腫瘍)

切除法
確実に取りたい方向け
概要
メスで皮膚〜皮下の深部まで病変を切り取り、必要に応じて病理検査を行います。取り残しを避けやすく、再発が少ない方法です。
所要時間
目安1か所 約5分(大きさ・部位で変動)
麻酔
局所麻酔
抜糸
5〜7日
通院
1週間後/1か月後(※病理結果説明は原則1か月時)
メリット
  • 深部の母斑細胞まで除去しやすく再発が少ない
  • 病理検査で確定診断が可能(悪性所見の見落とし予防)
注意点
  • 縫合が必要/傷跡が体質・部位により目立つことがあります
  • 胸・肩・耳・首などは肥厚性瘢痕・ケロイドに配慮(テーピング等の予防を併用)

※診断未確定の色素斑は、まず切除して病理検査で安全確認するのが原則です。

CO2レーザー(多摩センター院限定)
止血性◎ 層ごとの薄い蒸散
概要
水に吸収される10,600nmの光を用い、細胞内水分を瞬時に蒸散。薄い層でコントロールしながら除去し、同時に熱凝固で止血します。
所要時間
目安1か所 約5分
麻酔
局所麻酔
抜糸
なし
通院
術後14日目に創部チェック
メリット
  • 止血しやすく、ダウンタイム中の出血を抑制
  • 薄い蒸散で段階的に削れるため、部位に応じたコントロールが可能
  • 小型のホクロ、脂漏性角化症、軽度の凹凸・瘢痕などに応用
注意点
  • 深部の母斑細胞が残ると再発することがあります
  • 凹み・色素沈着の可能性/ケロイド好発部位・体質では慎重に
  • 診断未確定の色素斑は原則として切除+病理検査を推奨

術後14日目までは軟膏+テープ保護を継続。以降もしばらく摩擦・乾燥・紫外線にご注意ください。

くり抜き法(パンチ)
小型向け 部位によって有利
概要
円柱状に病変をくり抜く方法。小さな病変や、鼻など縫合での変形を避けたい部位で選択することがあります。二次治癒または必要に応じて1–2針縫合。
所要時間
目安1か所 約10分
麻酔
局所麻酔
抜糸
通常なし(縫合した場合は5〜7日)
通院
術後14日目前後で創部チェック
メリット
  • 傷が小さく、部位によっては目立ちにくい
  • 鼻など高緊張部位での変形リスクを抑えやすい
注意点
  • 深くくり抜くと凹み・肥厚性瘢痕の可能性
  • 大きい病変では治癒が長引く/変形の懸念

軟膏+テープは14日目まで。以降は摩擦・乾燥・紫外線を避け、色味の経過をみます。

皮弁形成・植皮(拡大型の閉鎖法)
大きい病変 関節・指など
概要
通常の縫合で寄せられない場合に、周囲皮膚を移動(局所皮弁)して閉鎖します。困難なときは植皮を検討します。
所要時間
目安30〜60分(範囲・部位で変動)
麻酔
局所麻酔(症例により調整)
抜糸
7〜14日
通院
1週間後/1か月後(経過と必要に応じ追加フォロー)
メリット
  • 大きい病変や関節・指などでも確実な閉鎖が可能
  • 機能と整容の両立を図りやすい
注意点
  • 周囲皮膚との色調差/生着不良時の目立つ瘢痕の可能性
  • 再手術が必要となる場合があります

術後はテーピングやシリコンなどの瘢痕ケアを計画的に行い、3〜12か月の経過観察を推奨します。

・施術メニュー・価格は、予告なく変更する場合や取り扱いを中止する場合がございますので、予めご了承ください。

くりぬき法またはCO2レーザー(多摩センター院限定)価格(税込)
ホクロ・イボ取り/mm¥11,000
顔取り放題¥270,000
首取り放題¥270,000
切開法価格(税込)
ホクロ・イボ取り/mm¥22,000

※施術の詳細、リスクや副作用については当院へご相談ください※皮弁法やW縫合、Z縫合などが追加で必要な場合は別途料金が発生する場合がございます。

ご予約・施術の流れ
STEP
予約

当院の無料カウンセリングは完全予約制です。ご希望のお日にちにて、LINE・WEBからご予約ください。

STEP
カウンセラーによるお話


受付後、カウンセラーとカウンセリングに入ります。患者様のお悩みやご希望をお伺いします。診察ではないのでなんでもリラックスしてお話ください。

STEP
医師による無料カウンセリング


カウンセラー/看護師とのカウンセリング後、医師による診察があります。施術のメリットやデメリットなどをお伝えしたうえで、実際にシミュレーションをしながら一緒に方針を決めていきます。施術をご希望の場合は、そのままお手続きを行います。

STEP
施術当日・洗顔


メイクをされている場合は、こちらでメイクオフしていただきます。また、コンタクトレンズとアクセサリーも全てお外しください。(やむを得ない理由で外せない場合はご相談ください)

STEP
施術


事前に行なったカウンセリングの内容を元に施術を行います。麻酔クリームを使用しますが、痛みに弱い方はオプションとして笑気麻酔をおつけいただけます。

施術にかかる時間は約15分程度です。

STEP
終了・ご帰宅


術後、術後説明などがおわり、準備ができましたらご帰宅いただきます。

Q. 足裏のいぼ、うおのめとの違いは?

A. 皮膚のシワがいぼで途切れる/削ると点状出血はいぼの所見。圧痛は横圧 > 縦圧がいぼに多いです。

Q. 首の“ポツポツ”はいぼ?取れますか?

A. 多くは軟性線維腫や脂漏性角化症でウイルス性疣贅ではありません。電気焼灼・レーザーなどで除去可能です(部位/個数で費用・ダウンタイムが変わります)。

Q. 顔のホクロをレーザーで取りたい

A. 診断未確定の色素斑は原則“切除して病理”が安全です。レーザー適応は限定的で、取り残し・再発・色素異常のリスク説明が必須です。(※判断は診察にて)

Q. 日焼けと皮膚がんの関係は?

A. 紫外線はBCCやSCC、メラノーマのリスク。日焼け止めSPF30以上や帽子、定期的な皮膚チェックが推奨されます。

RESERVE

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