顔の脂肪吸引で細くならない?効果を感じない原因と正しい対策

顔の脂肪吸引は、頬・メーラー(頬骨周囲)・顎下の余分な脂肪細胞をカニューレで除去し、輪郭をシャープに見せる美容手術です。直後は腫れやむくみで丸みを感じやすいものの、多くの方は1〜3ヶ月で細さを実感し、3〜6ヶ月で完成に近づきます。
それでも「変わらない」と感じるときは、原因の切り分けが大切です。本稿では、代表的な理由と見直しポイントを整理します。


目次

顔の脂肪吸引で細くなる仕組み

  • 何をしている? 小切開から細い管で脂肪細胞を物理的に吸引・除去します。
  • なぜ戻りにくい? 除去された脂肪細胞は基本的に再生しにくいため、同じ部位でのリバウンドは起こりにくいです(ただし体重増加で別の細胞が肥大すれば太く見えます)。
  • 結果が出るまで:腫れ(数日〜数週間)→ むくみ・拘縮(1〜2ヶ月)→ 仕上がり(3〜6ヶ月)。

「細くならない」と感じやすい主な原因10項目

まずはここをチェック:術後1〜3ヶ月の経過観察期間中は、見た目の評価がブレやすいです。完成時期(3〜6ヶ月)までは経時変化を記録しながら判断します。

1. もともとの脂肪量が少ない

除去可能な脂肪が乏しいと、見た目の差分が小さくなります。皮下脂肪が薄い頬上部などは変化がマイルドです。

2. 腫れ・むくみ・拘縮が残っている

ダウンタイムの**浮腫や硬さ(拘縮)**は凹凸やボリューム感として見えます。1〜2ヶ月は経過を見守るのが基本です。

3. 皮膚のたるみ・弾性低下

脂肪を減らしても皮膚が追従しないと、緩みが強調されてシャープに見えません。年齢変化や体重増減歴が影響します。

4. 骨格・筋肉(咬筋)によるボリューム

エラ張り(咬筋肥大)や下顎骨の形、顎後退など骨・筋肉由来の張りは脂肪吸引だけでは細くなりにくいです。

5. 脂肪の部位ミスマッチ(層・種類の問題)

頬中央のもったり感が**バッカルファット(頬の深部脂肪)**優位だと、通常の皮下脂肪吸引では変化が出にくいケースがあります。

6. 圧迫固定やアフターケアの不足

圧迫のズレ・早期中断は腫れの遷延や左右差、輪郭の甘さにつながります。医師の指示通りのケアが重要です。

7. 体重増加・むくみ体質・生活習慣

塩分過多・睡眠不足・飲酒は浮腫を助長し、結果がぼやけます。体重の増加も視覚的ボリュームを底上げします。

8. 写真条件・評価のブレ

角度・光・表情で輪郭の見え方は大きく変化します。症例比較は同条件での撮影が必須です。

9. 取り残し/取り過ぎ・左右差

デザインや層の選択、回収量のばらつきで左右差や凹凸感が残ることがあります。完成時期に評価して必要なら修正を検討します。

10. 仕上がりイメージの共有不足

希望と医師のデザインに認識差があると「変わらない」と感じやすいです。目標像の具体化が欠かせません。


原因別|見直し・併用治療の考え方

※下記は一般的な選択肢であり、適応は診察で判断します。

  • 皮膚のたるみが主因HIFU・RF(ラジオ波)などのタイトニング、糸リフト、場合により外科的リフト
  • 咬筋が張っているボツリヌス治療で筋ボリュームを抑えると下顔面がほっそり見えます。
  • 頬中央のもったり(深部脂肪)バッカルファット除去の検討。
  • 顎の後退や輪郭の弱さ顎ヒアルロン酸やプロテーゼでEライン補正を行うとフェイスラインが締まって見えます。
  • 顎下の厚み・皮膚余り:顎下吸引に皮膚タイトニング系エネルギー機器を組み合わせる選択肢。
  • 脂肪が少なく適応外気味脂肪溶解注射など非手術的アプローチで輪郭の微調整を検討。

術後経過の目安とセルフチェック

  • 0〜3日:腫れ・内出血がピーク。圧迫固定を適切に。
  • 1〜2週間:腫れが軽減。触ると硬さを感じやすい。
  • 2〜8週間拘縮期。ゴワつき・凹凸が出ても自然経過のことが多いです。
  • 1〜3ヶ月:細さを実感しやすくなる時期。
  • 3〜6ヶ月:完成目安。最終評価と必要に応じた微調整を検討。

セルフチェック

  • 同条件(正面・斜位・側面/同照明・同距離・同表情)で週1回撮影。
  • 体重・塩分・睡眠時間を一緒に記録。
  • 完成時期(3〜6ヶ月)で術前後比較を実施。

よくある質問(FAQ)

Q1. いつまで効果が分かりにくいですか?
A. 多くの方は1〜3ヶ月で実感し、3〜6ヶ月で完成に近づきます。むくみ・拘縮が残る時期は見た目の評価が難しいです。

Q2. リバウンドはありますか?
A. 除去された脂肪細胞は基本的に再生しにくいため、同じ部位でのリバウンドは起こりにくいです。ただし体重増加で残存脂肪が肥大すれば太く見えます。

Q3. 片側だけ丸く見えます
A. むくみ・拘縮や圧迫のズレで一過性の左右差が出ることがあります。完成時期に残る場合は医師にご相談ください。

Q4. 期待したより変わりません
A. 脂肪量が少ない、皮膚のたるみ、骨・筋の要因など原因の切り分けが必要です。場合によっては併用治療を検討します。


クリニック選びとカウンセリングのポイント

  • 適応の見極め:脂肪量・皮膚弾性・骨格・筋肉を総合評価。
  • 目標像の共有:症例写真を同条件で提示し、到達可能な範囲を明確化。
  • デザインと圧迫設計:吸引範囲・層・入口・圧迫法を具体的に説明してもらう。
  • 術後プラン:通院スケジュール、圧迫期間、併用治療の提案有無を確認。

THE FIRST CLINICで理想のフェイスラインを叶えましょう

THE FIRST CLINICでは、丁寧なカウンセリングで**「何が原因で細く見えにくいのか」**を可視化し、吸引+タイトニング+骨・筋バランスまで含めた総合設計をご提案いたします。

  • 一人ひとりの骨格・脂肪分布を踏まえたオーダーメイドデザイン
  • ダウンタイムを見据えた圧迫・アフターケア指導
  • 必要時は併用治療タイトニング咬筋ボツリヌストキシン、顎形成 など)をご案内

顔の脂肪吸引をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

  • 顔の脂肪吸引で「細くならない」と感じる背景には、むくみ・拘縮・皮膚のたるみ・骨格/筋肉要因・適応のズレ・ケア不足など複数因子が絡みます。
  • 完成の目安は3〜6ヶ月。同条件の写真で経時比較し、原因を切り分けることが大切です。
  • 原因に応じて併用治療を取り入れると満足度向上が期待できます。

※本記事は一般的な情報であり、診断・治療の最終判断は必ず医師との相談のうえで行ってください。

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