クリニックの情報
顔(あご下・フェイスラインなど)の脂肪吸引は、輪郭をすっきり見せるのに有効ですが、術後のむくみ(腫れ)は避けられない一時的な反応です。ここでは「むくみのピークと引き方」「長引く原因」「回復を早めるアフターケア」「受診の目安」をまとめます。
要点だけ先に
- むくみは術後48〜72時間がピーク、その後ゆっくり改善。最終的な落ち着きは3〜6か月が目安。
- 圧迫用フェイスバンドは4〜6週間が一般的な目安(指示に従う)。
- 頭を高くして寝る・冷却の使い方・塩分管理と十分な水分が基本。
目次
術後に現れやすい症状と経過
- むくみ(腫れ):術後48〜72時間で最大になり、以降ゆるやかに改善。完全な落ち着きは3〜6か月かかることがあります。小範囲でも深部の軽い腫脹は長めに残ることがあります。
- 皮下出血(青あざ):数週間で軽快し、4〜5週頃には目立たなくなるのが一般的です。
- しびれ:一過性で、6〜8週で改善することが多いです。
- 痛み・違和感:軽度〜中等度。日ごとに改善しますが、増悪や片側だけ強い痛みは相談をしてください。
むくみはいつまで?
- 術後0〜3日:腫れのピークです。フェイスバンドを外す回数は指示範囲内で最小限にしてください。
- 術後1〜2週:大部分の腫れが引き始める時期です。軽い日常活動へ段階的に戻していってください。
- 術後2〜4週:見た目の腫れはさらに減少します。運動はまだ控えめにしてください。
- 術後1〜3か月:むくみの残りが徐々に解消します。仕上がりの実感が強まります。
- 〜6か月:体質や範囲によってはごく軽い腫れが続くこともあります。
※あくまで一般論です。手術範囲・吸引量・体質で前後します。
むくみが長引きやすい原因
- 塩分のとり過ぎ:ナトリウムは体内に水分をため込み、浮腫を助長します。
- アルコール:炎症・免疫・創傷治癒を乱し、回復を遅らせる可能性があります。
- 喫煙・ニコチン:組織酸素化を低下させ創傷治癒を阻害します。
- 圧迫の不徹底/誤った装着:適切な圧迫がないと腫れ・体液貯留が残りやすいです。
- 合併症(まれ):漿液腫(さらっとした液がたまる)、感染、血腫など。片側だけ急に腫れる/熱感・発熱/濁った排液は早めに受診がおすすめです。
回復を早めるアフターケア(医師の指示が最優先)
- 圧迫固定(フェイスバンド)
一般に4〜6週間の継続着用が推奨されます(最初の期間は長時間、その後は段階的に短縮など、具体は術式・医師で変わります)。 - 頭を高くして寝る(挙上)
30〜40度程度の頭位挙上は顔面の腫れ軽減に有用です。特に術後数日は徹底をお勧めします。 - 冷却のコツ
最初の24〜48時間は、布でくるんだ保冷材を10〜20分ずつ、間隔を空けながら当ててください。直接肌に当てないこと。 - 活動量の戻し方
1週目は安静寄り、2〜3週で軽い運動へ、4〜5週で腫れがさらに引き、6週以降に段階的に通常運動へ(個別の許可が必要)。 - 食事・水分
- 塩分は控えめに(加工食品・外食の塩分に注意)。
- 水分はしっかり。体液バランスと創傷治癒のため、1.5〜2L/日を目安にしてください(腎・心疾患等で制限がある方は個別指示に従う)。
※「水分を控えるとむくみが引く」は誤解です。脱水は回復を遅らせるため、十分な補水が基本です。
- アルコール・喫煙
- アルコールは、鎮痛薬・抗生剤との相互作用や創傷治癒遅延の観点から、少なくとも服薬中は回避し、一般に術後しばらくは控えるのが無難です。
- 喫煙・ニコチンは回復を阻害するため、術前後の禁煙が推奨されます。
- マッサージ
術後の線維化や残存浮腫の軽減に役立つ可能性が示唆されていますが、エビデンスは限定的です。行う場合は開始時期・方法を医師と確認してください。 - 高温環境・日光はしばらく回避
サウナ・長風呂・強い日差しは腫れを助長しやすいので、数週間〜6週は控えるのが一般的です。
受診の目安(要注意サイン)
- 片側だけ急に増悪する腫れや痛み/張り
- 発熱・赤み・熱感・膿のような排液
- 透明〜黄ばみの体液がたまる「ぷよぷよしたふくらみ」(漿液腫が疑われます)
- 息切れ・胸痛 など全身症状
いずれも早めに医師へご相談がお勧めです。放置は禁物です。
THE FIRST CLINICからのご案内
当院の小顔脂肪吸引は、固定バンドがいらないプランのご用意もあり、内出血、腫れが最小限です。丁寧なカウンセリング〜術後フォローまで一貫して行い、圧迫管理・内出血対策・栄養や生活指導を含む回復プランをご提案します。施術適応や回復見込みは個人差が大きいため、まずは無料相談でお気軽にご相談ください。
まとめ
- 顔の脂肪吸引後のむくみは術後48〜72時間がピーク、3〜6か月で最終的に落ち着くのが一般的です。
- 圧迫・頭部挙上・正しい冷却・塩分管理・十分な水分が回復の基本です。
- アルコール・喫煙は回復を妨げるため、医師の指示に沿って回避をしてください。
- 片側の急激な腫れや発熱・膿などの異常サインはすぐ受診してください。
