◉『ボツリヌストキシン注射』のよくあるご質問

エラ（咬筋）のボツリヌストキシン注射は通常半年ほど効果が続きます。筋肉が完全に戻る前に再注射すると少ない量でも効果が維持でき、経済的です。人によっては1年に1回程度で満足される方もいます。

半年で完全に元通りになることはありませんが、効果を感じにくくなるのはその頃です。回数を重ねるにつれ持続期間は長くなる傾向があります。

一般的には40～60単位を使用します。筋肉の大きさにより適切な量は異なり、診察で判断いたします。ボツリヌストキシン注射は希釈液の量ではなく「単位数」で効果が決まりますので、単位で確認することが大切です。

日常生活や食事は通常通り可能です。ごくまれに硬いものを噛むと疲れやすい方もいますが、時間と共に慣れていきます。サウナや熱いお風呂は数日控えるとより安心です。

奥歯を噛み締めてエラが盛り上がれば筋肉が原因です。筋肉・骨・脂肪のどれが主因かを診察で見極め、最適な施術（ボツリヌストキシン注射・ソフウェーブ・脂肪吸引）をご提案します。

BNLSは脂肪に作用する注射、ボツリヌストキシンは筋肉に作用します。どちらを優先すべきかは、脂肪と筋肉の割合を診察の上で判断します。

咬筋に直接注入することで筋肉が萎縮し、フェイスラインがスッキリします。顎を噛み締めると盛り上がる部分に注射するのが基本です。

大きな副作用はほとんどありません。ただし妊娠・授乳中は安全のためお控えいただきます。

人中短縮ボツリヌストキシン注射もマイクロボツリヌストキシン注射も、3〜6ヶ月ほど持続します。繰り返すことで効果は高まり、持続期間も徐々に延びます。

適応の見極めや注入方法が不適切だと効果が薄く感じることがあります。当院では診察のうえ適切にご提案し、必要がなければ無理に施術を勧めることはありません。

個人差はありますが、1週間を過ぎた頃から実感される方が多いです。2回目以降の方が効果が出やすい傾向もあります。

1ヶ月ほどで肩の張りが軽くなったり、見た目がスッキリしたと感じる方が多いです。筋肉が完全に動かなくなることはなく、日常生活に支障はありません。

注射後3〜7日で筋力が抑えられ、1ヶ月ほどで細さが現れます。効果は半年ほど持続し、繰り返すことで長持ちする傾向があります。

歩行に支障はありません。軽い鈍痛が出る方もいますが一時的です。積極的な筋トレは効果を弱める可能性があるため、数日は控えた方が望ましいです。

ふくらはぎは左右それぞれ外側と内側の4箇所に打ちます。基本的に100単位程度を目安としますが、筋肉の発達度合いにより増減します。

脂肪吸引とボツリヌストキシン注射は作用部位が異なるため、同日施術は推奨していません。脂肪吸引の腫れが落ち着いた後に行う方が効果の判定がしやすいです。

はい。ボツリヌストキシン注射はエクリン腺に作用して汗の分泌を抑えるため、多汗症にも有効です。

ボツリヌス菌が作るタンパク質から抽出された成分で、毒性は取り除かれています。筋肉の動きを抑えることで表情じわや発汗を改善する安全な薬です。

親がわきがの場合、その体質は子どもに受け継がれることがあります。片親で約50%、両親ともにわきがの場合は約80%とされています。

耳垢が湿っている方はアポクリン腺が多い傾向があり、わきが体質である可能性が高いといえます。ただし必ずしも全員がわきがというわけではありません。

ボツリヌストキシン注射は発汗を抑えるため、多汗症には有効です。ただしワキガの根本原因であるアポクリン腺には作用しないため、根治には手術が必要です。汗による臭いを軽減する効果は期待できます。

保険診療でも使われる薬剤であり、安全性は高いです。正しく注入すれば大きな副作用はありません。

神経遮断の手術では代償性発汗が知られていますが、ワキのボツリヌストキシン注射ではほとんど報告されていません。安心してお受けいただけます。

針穴に一致した軽い腫れや内出血が出ることがありますが、1週間程度で治まります。傷跡が残る心配はありません。

両ワキの有毛部に極細の針で薬を注入します。局所麻酔を併用するため、最初のチクっとした痛みを除けばほとんど気になりません。処置時間は5分程度と短時間です。

効果は3日ほどで出始め、半年程度続きます。必要に応じて夏場だけ注射される方も多くいらっしゃいます。